GRL×城田優独占インタビューVOL2

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GRL(以下G):城田優さんはTVドラマに限らず、最近ではミュージカルなど舞台に立つことも多いと思いますが、TVだったらこう、舞台だったらこう……というように、それぞれ出演する場所で演じ方に違いなどあったりしますか?

城田優さん(以下S):芝居は感覚だと思っているので、とくに考えたことはないです。舞台だろうが映画だろうがドラマだろうが、役を演じるということには変わりないとは思いますけど、単純に発声方法は違いますね。
例えば、これがドラマだとしたらこのテンションでも伝わりますが、舞台ではこのテンションだとやる気がないようにしか見えない。(少し声のトーンを上げて)これぐらいの声量じゃないと舞台では伝わらないんですよ。さらに元気な人を表すには、声を高くするようにしたりします。その辺のバランスは違うと思いますね。
歌に関してもそうで、自分的には歌とセリフの境目をなくしたいと思っているタイプなので、日本人が感じている"ザ・ミュージカル"みたいな発声などはしないように心掛けています。僕が目指しているのは、ミュージカルだったら歌をうまく歌うのではなく"喋るように歌う、歌うように喋る"という部分。芝居と歌の境目をなくすようにしています。

G:確かに、いきなり歌に代わるとなんか違和感がありますよね。

S:あとは舞台だと身振り手振りも重要。例えば観客が2000人ほど入る劇場だと、少しのニュアンスを伝える動きでも、大きく動ごかないと遠くの席の人まで伝わらない。あくまで自然にエネルギーを飛ばすというところに重きを置いていますね。

G:なるほど。

S:これを読んでいる皆さんも舞台を観に行ったときに感じると思います。ひとりだけボンってエネルギー出てるなとか、この人中に入っちゃってるなとか……。例えば歌でも、自分の世界の中だけで歌っているのと、外に向かって歌っているのとでは、本当にエネルギーが違います。

G:城田さんも現場で感じるんですね。

S:僕も右も左もわからなくて何もできないところから、色々な仕事をして、色々な方々と共演させていただいて、気づいたことは沢山あって。これが好きだとか、目指すべきはここだとか、色々感じて今があるので、それは最初からわかるわけがないので、今も学んでいる最中ですね。それはギターでもピアノでも一緒で、いかに経験値を増やしていくかが何においても大事だと思います。僕は単純に、映画にしてもミュージカルにしてもただ観るだけではなく、何かを感じるようにしています。自分はこういう演出が好きだな……とか。昔はただ観て、すごいなとか思っていましたけど。今は照明だとか、セットだとか出演者の出方のポイントとか、ある意味プロフェッショナルな目線で見れるようになったと思います。

G:もう職業病ですね(笑)。

S:そうですね(笑)。あとはお客さんの反応も見るようになりました。こんな風に喜ぶんだとか、この歌い方でこういうリアクションするんだとか。もちろん良いこともあれば悪いこともあります。僕から見たら「えっ!?」って思うことにお客さんが拍手をしていたり、逆にこれだけにいいのに、こんなリアクションなんだ……とか。だから舞台やミュージカルは今、すごく面白さを感じています。観る分でも演じる分でも如実に拍手や歓声のリアクションがあるので、楽しいです。演じる方からすると、難しいことではありますけどね。

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G:舞台からは実際にお客さんの反応は見えるのですか?

S:もちろん見えます。日によって全然違いますね。これは面白いもので、こちらは毎日同じことをしますよね。厳密にいえば同じセリフを言っていてもテンションが違うときもあるし、微妙に異なる部分もあるのですが……。同じことをやってもお客さんによって全然反応は違いますね。お客さんがこちらを(テンションを)上げてくれる場合もありますし、お客さんがこちらを沈めていく場合もあります。特にコメディーだと笑いどころが変わるだけで芝居の締まり方が変わりますね。「お客さん、集中してるなぁ〜」と思うときもあれば全然ユルいときもあるし。

G:それって演じていて怖くならないですか?

S:演じる側はその反応に惑わされないこと、そこに影響を受けないことですね。お互いが感じ合う分にはいいんですよ。お客さんが演じる側を見て何を感じる、僕たちもお客さんの反応を感じる。それはいいと思うんです。そこに影響を受けてしまうと、僕たちの芝居が変わっていってしまうんです。その反応を意識して演じる側が「じゃあ、こうしよう」って思った時点でそれはダメになってしまいます。そうしようとしている時点でもうダメで、そうじゃなくて、勝手にそうなっていくのが自然なんですよ。

G:影響を受けないようにするのは難しいですね。

S:要はステージの上では物語の世界観が出来上がっているわけだから。例えば、『ロミオとジュリエット』だったら、その舞台はベローナという街なんです。そのうえで自分をロミオと思い込んでいる僕が、演じる女優さんをジュリエットと思い込んでいるから、愛の歌が歌えるし、ジュリエットが死んだときに涙が出るわけです。エンターテインメントは本当に役に入り込んでバカにならないとできないと思うんです。

だからこそ、お客さんの反応に影響されて変わっていってしまうと、もはや本末転倒ですよね。そうじゃなくて、その日のお客さんの空気を感じながら演じていくのがいいんだと思います。「今日は23℃のベローナだな」とか「今日は25℃ぐらいかな」とか、その温度に順応するのが大事なんです。それだけで変わるんですよ。

G:なるほど。

S:だから、役者はその役に入り込んでないとできないんですよ。だって"よ〜い、スタート"という合図で、相手役のことを憎んで罵倒することだってあるわけですから。役者というのはそんな仕事なんですよ(笑)。

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[出演情報]

城田優出演!これが世界クオリティ!

『4Stars 2017』

出演:シンシア・エリヴォ、ラミン・カリムルー、シエラ・ボーゲス、城田優 ほか

2017.12.14〜12.17 梅田芸術劇場メインホール
2017.12.20〜12/28 東京国際フォーラム ホールC

『ブロードウェイと銃弾』

出演:浦井健治 城田優 ほか

2018.2.7〜2.28 日生劇場
2018.3.5〜3.20 梅田芸術劇場メインホール
2018.3.24〜4.1 博多座

[staff credit]

writer:牛島 康之(NO TECH)

photographer:太田 泰輔

stylist:福田春美

hair&make-up:Emiy

[衣装協力]

nude:masahiko maruyama(03-5728-3880)